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2016/04/10 (Sun) 出産する覚悟-ポーランドで産む-

前回(出産する覚悟-日本帰国-)からの続きです。

大学病院での2度目の診察の日、私とAの心は既に日本行きにあって、病院に向かう車の中ではポーランドにAとともに残すチビのことや、夏の出産時にポーランドから何を持っていったらいいかなどについて話していました。

そして、診察。
この日は大学の医学部の学生たちが研修に来ていて、診察室に入ると先生の他に6人もの学生が待機していました。(聞いてないぞ~)
内診で「これが子宮頚管で、これが子宮口…」エコー検査で「ほら、これが胎盤で膀胱に癒着が見られるでしょ。」「胎児の頭囲はいくつ?性別は?わかる人、答えて」などなど…お腹丸出しのまま周りをずらりと学生さんたちに囲まれて、モルモット気分(笑)Aもだいぶ面食らっていました。

診察が終わったところで、先生と話をしたいので…と学生さんたちには部屋を出てもらい、前回の診察のあと色々考えてみて、今回は日本に帰って産もうと思っていることを伝えました。

すると先生はひと言、「フライト許可は出せません。」ときっぱり。

予想外の言葉に返答に困っていると、「あなたの子宮と胎盤は長時間のフライト、気圧変化に耐えられるとは思えない。万が一、近々ポーランドで母体が急変して出産となっても、機上で胎盤剥離を起こして大量出血するより母体と赤ちゃんを救える可能性の方がずっと高い。日本で産みたいという気持ちは良く分かるし、私もできることなら送り出したいけれど、 高いリスクがある以上、医者としてはOKは出せない。」と真剣な顔で言われました。

続いて、この大学病院はここシレジア地方だけでなくポーランド中でも最高レベルの医療を提供できる病院だということ、確かに大きな手術になるだろうが、産婦人科だけではなく麻酔科、泌尿器科、小児科とも連携をとって万全の態勢で出産と手術に臨むこと。新生児医療に不安があるようなら今度院内を回ってNICUの現場を見せることもできること、ポーランド語で理解できないことがあれば英語でも説明ができること…
担当の先生はまだ若い女性医師(おそらく30代後半~40代前半)ですが、わたしの不安を理解しながらもしっかり説明をしてくれました。

こうなったらもう、このお医者さんと病院を信じるしか道はなさそうです。ここまではっきり言われ、たった今この目でお腹の赤ちゃんが元気に動いているのを見たら、医師の反対を押し切ってまで長距離フライトでこの子の命(と私自身の命)を危険にさらす決断はできないと思いました。

とはいえ、この事実を受け入れるのにはまだ時間が必要そう…診察後、子宮と膀胱への癒着具合を詳しく確認するためのMRI検査の予約をしながら、私の頭はしばらく思考停止状態に陥っていました。

その日の夜、MRIを撮るために再び病院を訪れ、その後は早産で生まれてくるお腹の子の肺機能を強化するためのステロイド注射を打ちに別のクリニックへ行き…と長い一日を終えて家に帰ると、疲れてそのまま眠りに落ちました。帰宅が遅かったので、チビはモティカ家にお泊まりさせてもらいました。

翌日の明け方四時…電話がなる音で目覚めると、なんとモティカ父からで、チビが熱性痙攣を起こして救急車で最寄りの市立病院に運ばれたという連絡でした。モティカ母が付き添って救急車に乗ったものの、かなり動揺しているとのこと。Aとすぐに支度を整えて病院へ向かいました。
病院に到着するとチビは診察室で毛布にくるまれて寝ていて、モティカ母がお医者さんと話していました。熱性痙攣を起こしたが今は落ち着いているということで、ひとまず入院して血液検査、尿検査、エコー検査をして様子を見るということになりました。
お医者さんからの説明を聞いている途中に目を覚ましたチビ、最初の言葉は「Gdzie jest moja mama?(ぼくのお母さんはどこ?)」でした。
それを聞いて、ああ、やっぱりこの子を残して日本に行くなんてできなかったんだ、と悟りました。ここのところモティカ家にチビをお願いして自分とお腹の子のことばかり考えていたけれど、何よりもまず私はこの二歳八ヶ月の小さな男の子の母なんだ、と。


だから私、今回の出産もここポーランドで頑張ってみようと思います。Aを始め周りの人々のサポートを受けながら出産も手術も乗り越えようと腹を括りました。
不安がないと言ったら嘘になるけれど、これから主治医の先生と病院とたくさん話をして、出産までに信頼関係を築いていければと考えています。
まずは体調管理と、あとはやっぱりポーランド語にもっと真面目に取り組むのが当面の私にできることでしょうか…。せめて自分の体に何が起こるのかはきちんと把握していたいですもんね。

このブログではこれからも2回目のポーランドでの妊娠・出産について少しずつ書いていこうと思います。ちょっと深刻な話になることもあるかもしれませんが、おつきあいいただけたらありがたいです。

----------------
ちなみにチビはすぐに熱が下がり、検査の結果も特に心配な点は見当たらないということで、当初の三日間入院の予定を繰り上げて一泊だけして退院できました。(実はチビが熱性痙攣を起こして救急車で運ばれるのはこれで3回目。私も幼い頃、同じ経験があるので、どうやら私の熱に弱い体質が遺伝しちゃったようです。対策としては急に熱が上がったり下がったりしないよう解熱剤と痙攣防止剤を上手に使うこと、あとは身体の成長を待つことくらいです)
今日はもう、うるさいくらいに元気です :)

おまけ↓
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ポーランドのノスタルジー溢れる小児病棟のようす

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はじめまして。アイルランドに住むたかやんです。近所にポーランド人の友達がいるのでよくブログを読ませてもらっています。
私も二人目が前置胎盤でした!飛行機は危ないですよね。もし出血したら大変なことに。。私は癒着はしてませんでしたが。アイルランドで産みました。一人目も大量出血で大変だったのですが、二人目の方の大量出血は想定内ですので、計画帝王切開だし病院の方も準備ができていてスムーズにいったみたいです。ポーランドでも頑張ってくださいね。ポーランドの友達はアイルランドの病院の文句をよく言っているのできっと大丈夫ですよ。

2016/04/10 19:17 | たかやん [ 編集 ]


 

>たかやんさん
はじめまして。コメントありがとうございます。今はネットで色んな体験談を読んで一喜一憂している状態なので、たかやんさんの励ましのお言葉、とてもありがたいです。
たかやんさんも前置胎盤だったのですね。出血が大量だったとのこと、出産前はご心配されたことと思います。無事に出産されて何よりです!癒着胎盤は相当珍しいようなので、もしかしたら私も癒着していないのでは…と淡い期待を抱いて現在MRIの結果待ちです。
私の場合は子宮全摘は確実と言われているので恐怖も増してしまってますが、なんとか出産前に前向きな気持ちにならたらなあと思っています。

2016/04/10 19:36 | ogrod [ 編集 ]


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2016/04/11 06:32 | [ 編集 ]


 

前置胎盤だったんですね。私もやっぱりポーランドで生んだ方が安全だと思います。飛行機はかなりリスクがあると思います。
女医さんがおっしゃってるように、大量出血すると母体が危険だし、子供も、酸素不足で助かっても脳性まひとかあります。
この大学病院、そしてその女医さんの言い方を聞いてると、患者さんの体の安全をしっかり考えてて、ちゃんとした病院だと思います。
田舎国の1000倍はいいですよ!(田舎国の病院のレベルは最悪です)
あまりストレスをためず、ポジティブシンキングでいきましょう!
大丈夫です!知り合い(田舎国人)にも、前置胎盤で問題なく出産した方知ってます(妊娠中はたびたび出血してたみたいです。でも膀胱癒着はなかったようですが)
無事出産、回復できますように、田舎国から応援してます!

2016/04/11 09:11 | JJ [ 編集 ]


 

>JJさん
温かい励ましの言葉、ありがとうございます!
NZの1000倍いい(笑)思わず声を出して笑ってしまいました(^^)ポジティブシンキング、大事ですね♪今じたばたしても仕方ないので、なるべくいいイメージを持つようにしようと思います。
またご報告させてください♪

2016/04/11 22:44 | ogrod [ 編集 ]


 

癒着してないといいですね!
していてもお医者さんも最初からわかっているからいろいろ準備をして出産に挑むはず。頑張ってくださいね!

2016/04/13 21:34 | たかやん [ 編集 ]


 

> たかやんさん
癒着具合によってだいぶ手術の困難さも変わってくるようなので、癒着がないこと(そうひどくないこと)を
願います…明日、MRIの結果が出ます!

2016/04/13 22:53 | ogrod [ 編集 ]


 

はじめまして。ポーランド在住で、初出産予定日を約1週間後に控えています。何ぶん初めてのことなので終始オロオロしています…。私の場合セカンドオピニオンと言うか、主治医が定まらずここまで来てしまった感じです…。
しかし最後の最後に出会ったお医者さん(産院の先生)がとても良い人で、今、安心しています。(と言っても痛みの恐怖など自分の中の不安はまだあります^_^;)
ポーランドでは良いお医者さんは海外に流出してしまう、と聞いたことがありますが、その分(?)、ポーランドに残っていて、良いと評判のお医者さんは本当に良い方みたいです。ogrodさんが信頼できると感じたら、大丈夫だと思いますよ! 

2016/04/14 17:24 | お初 [ 編集 ]


 

> お初さん
はじめまして。コメントありがとうございます。
一週間後に予定日を迎えられるのですね!主治医がなかなか定まらなかったとのこと、大変でしたね。でも最後にお産を見てくれるいい先生が見つかってよかったです!特にトラブルなく過ごされているようなら、きっとお産もうまくいきますよ(^^)あんまり心配なさらず、赤ちゃんと会えるのを楽しみにその日までゆったりお過ごしください♪
私も今のお医者さんを信じて頑張りたいと思います。お初さんが無事に出産されたらまたコメントいただけたら、私にとっても励みになります!

2016/04/14 23:29 | ogrod [ 編集 ]


 

ogrodさん、こちらこそ暖かいお返事ありがとうございます! 
お医者さんを放浪して、色んな先生を見て来たのは今となっては良い経験です。本当に先生によって様々で、信頼できるお医者さんを諦めず探すのは大事なことですね(^^;


ところで…いつも周りから「お腹小さいねぇ。」と言われていて、そうかなぁ?と思っていましたけど、KTG待ちで周りを見回したら、そう言われても無理もない!というくらい、みなさん迫力のお腹…。
知り合いは、もう息子さんは成人されていますが、当時30kg増で5kg超えの赤ちゃんを自然分娩したそうです。日本人とはスケールが違うなぁ(^ ^;)と思いました。


無事に産まれたら、必ず報告に来ます〜!

2016/04/22 01:36 | お初 [ 編集 ]


 

> お初さん
そろそろ予定日ですよね?!陣痛待ちでしょうか…ドキドキ。信頼できるお医者さんもいるし、
かわいい赤ちゃんと対面できるのが本当に楽しみですね!

ポーランド人女性はみなさん身体の造りが違うのか、本当にお腹も大きいし、赤ちゃんもビッグサイズですよね。
我が家も義父は5.6キロ、主人は4.5キロ、甥っ子も4.5キロと大きい家系です。(息子は2週間以上早く生まれたので
2.85キロでしたが)
小さく産んで大きく育つのがきっと楽ですよ~お初さんがリラックスして出産に臨めますように。
無事に出産されて落ち着いたらぜひご連絡ください♪楽しみにしています。

2016/04/22 02:19 | ogrod [ 編集 ]


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Author:ogrod
2010年秋からポーランド南西部在住。
異国での日々の生活、身の回りのできごとをぼちぼち綴っています。

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