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2013/08/20 (Tue) ポーランドで出産-出産編・4 手術、そして対面-

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お腹にいた時からそうだったけれど、チビの足癖の悪さといったら!
新生児ってこんなに動くもの?と驚くくらい、足をバタバタバタバタ、
うっかりしているとお腹の傷のあたりにキツーイ蹴りを見舞われることもしばしば。
コイツー!!!となりながらも、寝ているときにその小さな足をみていると
ふっくらして愛らしくて、許せてしまうものです。
可愛さあまって、ときおりこっそりかじってみたりして(笑)

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さて、今回が最後、ポーランドでの出産体験記です。
出産編・1→
2→
3→

破水してから約30時間、7月25日の19時に麻酔医、助産婦さんから手術についての説明を受けたあと
手術台に上がる準備を始めました。
日本の母に行ってきますのメールをしたり、気合いを入れるために歯を磨いたりしてから、
手術服に着替えて、導尿の管を入れられ…
もうここまでくると覚悟はできていて、手術に対する恐怖は不思議なほど感じませんでした。

19時30分、手術室へ。
手術室は病棟の一番奥にあって、私がいた陣痛室からは数十メートル離れているだけ。
歩いていける気力も体力もあったのに、ベッドに寝かされて助産婦さんふたりが
ゴロゴロとタイヤを転がして手術室まで運んでくれました。
ベッドに横になりながら、だんだん遠くなっていく不安そうなAの顔が見えたけど、
ああ、人生初めての開腹手術を受けるんだなあ、でもそれが我が子との対面のための手術なら
悪くないなあと穏やかな気持ちでした。

手術室に着くと、執刀医二人(うち1人は最後に私を診てくれたドクター)、
麻酔医、看護師二人、そして私を運んでくれた助産婦二人の計7人が手術服に着替えて
スタンバイしていました。手術台に腰掛けるように座るように言われ、
先ほど手術の流れの説明をしてくれた麻酔医に局部麻酔の注射を打たれました。

あとでインターネットで見て知ったのですが、日本で帝王切開の場合、
お腹の子が生まれるまでは局所麻酔、生まれたら全身麻酔に切り替え、というパターン
が多いようです。私が出産したポーランドの公立病院では最初から最後まで局所麻酔のみでした。
麻酔の注射は拍子抜けするくらい痛くなくて、麻酔医の言うとおり
数分でお腹から下が温かくなってきて、それから少しすると感覚が鈍くなってきました。
触られているのはわかるけれど、自分の身体じゃないみたいな、下半身がゴムになったような、奇妙な感覚。

麻酔が効いたことが確認されると、胸から下が水色のカバーで覆われて、いよいよ手術の開始です。
ドクター二人が私の右と左に立って、ドラマでよく見るような手術用のライトがピカーンと照ったら少し緊張してきました。
私の緊張をみてとってか、頭の横にいた看護師さんと麻酔医が
「大丈夫だよ、あと少しで赤ちゃんに会えますよ~」と言ってくれ、腕をトントンとしてくれました。
特に麻酔医のおじさんドクターは、執刀医二人が今何をしているか、
これからこんな風に感じると思うけど、普通のことだから心配しないでいいですよ、と
ひとつひとつ私が理解しやすいように丁寧に話してくれたので、すごく助かりました。
(実のところ、私のポーランド語力ではすべては理解できなかったのだけれど
ドクターの落ち着いた優しい声音のおかげでああ、今何かよくわからない単語が出てきたけど
きっと大丈夫だわ、と安心できたのです。)
麻酔が効いているとはいえ、おなかが切られているという感覚はしっかりあって変な感じ。
手術室の壁に掛かっている時計を見ていたら、執刀開始から15分くらいで
ドクターの手がお腹の中でごそごそ動いて、同時にもう一人のドクターがお臍の下あたりをグググッと押して…
次の瞬間、オギャー!とチビの元気な産声が!!!
すぐにドクターがチビを高く持ち上げて私が見えるようにしてくれました。
ああ、髪がしっかりあるなあ、やっぱり髪の色は黒なんだあ、と思ったのが最初、
そのあと無事に出てきてくれてほんとによかった~とホッとしました。
ええ、恥ずかしながらまた泣きましたとも(笑)

へその緒を切ったあと、助産婦さんが手術室内の小さな部屋にチビを連れていってすぐに
「2850g、54cm!」という声が聞こえました。
おとといの検診では2500gとエコー検査で出ていたので、小さかったらどうしよう、
と心配していたのでこれまたひと安心。
それから間もなく、きれいに洗ってもらったチビが私の胸の上にやってきました。
初めて見るチビは、私が思っていた赤ちゃんのイメージ(ガッツ石松)よりもはっきりした顔立ちで、
大きな目をきょろきょろさせていました。
チビを前に自然に口から出たのは「こんにちは」というあいさつの言葉。
今思えばもう夜の8時だったからこんばんは、が正しいのだけど…。
挨拶をしてほっぺたをちょこっと撫でたらチビは連れていかれ、手術の後処理が始まりました。

手術室に入ってから約一時間ですべてが終わり、またベッドに寝かされて手術室の外へ。
外には険しい顔をしたAが待っていました。私の顔を見て「大丈夫?」と何度も言うので
「大丈夫だよー、チビの顔みた?」と聞くも、「うん、見た見た、ogrodは大丈夫?
ねえ、大丈夫?」と繰り返していて、ちょっと笑ってしまいました。
後で聞いたら、手術室から大きな産声が聞こえたからチビは大丈夫なのがわかったけど、
私の様子がわからなくて心配で、助産婦さんがチビを連れて来た時もうわの空だったらしいです(笑)
「チビになんて声掛けた?」って聞いたら「お母さんになんてことしてくれたんだ!
なんで自分で出てこなかったんだよ、って言ったらギロリって睨まれた」と言っていました。
ははは、生まれてきてすぐに父親に怒られる息子、かわいそうにねえ(笑)

その後、私はそのまま帝王切開をしたお母さんたち専用の病棟へ移り、Aとはお別れ。
病室に運ばれて少ししたら、看護師さんがふたたびチビを連れてきてくれました。
私はまだ自由に身体が動かせなかったので、看護師さんが私の横にチビを寝かせてくれ、
10分ほど一緒の時間を過ごすことができました。
この日の夜は傷の痛みもあってあまりよく眠れなかったけれど、チビが私たちのもとにやってきた!
という嬉しさの中での痛みだったので、前日の不安でいっぱいの夜とは大違いでした。


妊娠中は想像すらしなかったの帝王切開での出産となり、
Aはいわゆる普通の「立会い出産」はできなかったけれど、
出産までの二日間、そばにいて私の心に寄り添ってくれたことで、私がどんなに心強かったか。
自然分娩ではなかったけれど二人で一緒に出産を乗り越えた、という達成感が
私たちの中に共通してできて、この体験はこれから一緒に歩んでいく人生で、
きっと大きな意味を持つものだと思っています。

なにより、チビが元気に私たちのもとにやってきてくれたこと、
そのことに感謝してこの先の子育てを楽しんでいきたいと思います。



以上、出産体験記でした。お付き合いありがとうございました!

ここからは、ポーランドの公立の産院について、育児制度について
ちょこちょこ書いていこうと思います;)

後日、執刀してくれたドクターに聞いたところ、
赤ちゃんが出てくるときは顎を引いて胸のほうを見てなければいけないところを、
チビは顎を上げた状態でいたので、下までうまく降りてこられなかったのだろう、とのことでした。
もし無理やり自然分娩で、となったら顎が上がったまま産道に入って酸素がうまく届かなくなって
脳に障害がでたりという可能性もあったと聞いて、今回は帝王切開でよかったのだ、
と改めて思いました。
本当に、元気で生まれてきてくれること、これが一番大事ですね。

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ポーランドで妊娠・出産 | trackback(0) | comment(12) |


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comment











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うんうん、本当に無事に生まれてきてくれるのが何よりだよね。
母子共に無事で良かった良かった。
2日間に渡る出産、本当にお疲れ様でした。出産レポ興味深く
読ませてもらったよ。

Aさん、チビちゃんにギロリと睨まれちゃったか(笑)

2013/08/21 06:53 | ゆっきーまうす [ 編集 ]


おめでとうございます! 

初めてコメントします!
ご出産、おめでとうございます!ドキドキしながら読みました〜。

私も現在ポーランド人とお付き合いをしていて、いつも一緒にブログを読ませて頂いておりました(*^o^*)

これからは赤ちゃんレポも楽しみにしています♪

2013/08/21 19:21 | pitono [ 編集 ]


 

>ゆっきーまうすちゃん
子供ができて、親のこだわりやエゴを押し通すよりも、子供にとってなにが一番なのかを考えるのが大事なんだなあと痛感する日々だよ(チビをひとりじめしたい欲も含め)。
元気で、みんなに愛されて育つのが一番だよね!

2013/08/21 21:36 | ogrod [ 編集 ]


 

〉pitonoさん
こんにちは、はじめまして。
コメントありがとうございます!
pitonoさんもポーランド人の彼がいらっしゃるのですね、
二人で一緒に読んでくださっているとのこと、嬉しいです。
pitonoさんはどちらにお住まいでしょうか?
これからポーランドの公立病院について書いていくつもりですが、
私のブログを読んでポーランドでの出産は嫌だ!って思われないといいのですが…(笑)
また覗きにいらしてくださいね。

2013/08/21 22:03 | ogrod [ 編集 ]


 

ご出産、おめでとうございます。

長時間、お疲れ様でした。

私は2人子供がいて、

1人目は自然分娩で39h、2人目は帝王切開だったので
長丁場で帝王切開を想像できました。

私事ですが、
ヴィスワからワルシャワに戻り、
ヴロツワフに行き、またワルシャワです。

来週にはNYに帰ります。
最後に観光地を巡るつもりです(^^)

2013/08/24 05:35 | y&h [ 編集 ]


日本ですー☆ 

今は2人で日本にいてます。
でも、今後は彼の仕事のこととか考えて、もしかするとポーランドに行くかも…しれない状況です笑。
いつも書いて下さってるポーランドのリアルな生活、すごくイメージがつきやすくて興味深いので、ぜひ病院のこととかも知りたいです♪

2013/08/24 09:45 | pitono [ 編集 ]


 

〉y&hさん
ありがとうございます。自然分娩で39時間、本当に長丁場ですね!
母は強し、ですね。
ポーランド、もう空気がすっかり秋ですね。
最後までポーランド滞在、楽しまれますように!

2013/08/26 02:13 | ogrod [ 編集 ]


 

〉pitonoさん
今は日本にお住まいなのですね。
ポーランドでも、どこに住むか(都会か、田舎か)でだいぶ生活は変わってくると
思いますが、私のブログが少しでも参考になれば嬉しいです♪

2013/08/26 03:10 | ogrod [ 編集 ]


 

あーーー…よかったー(*´°`*)
改めてお疲れ様ー

なんか、"こんにちは"のくだりがよかった
ずっと一緒だったのに、会うのは初めて!?んー…母親にはなれないから、貴重な話を見られた( ்▿்)

2013/08/28 08:58 | しょう [ 編集 ]


 

〉しょうくん
最後まで読んでくれてありがとう!
うん、なんか本当に「やあ、こんにちは」って感じだったよ。
私は逆にお父さんにはなれないから、男の人からすると出産はどんな感じなのかなあと
興味あるなあ。将来、しょうくんがお父さんになったら感想聞かせてね。

2013/08/29 00:49 | ogrod [ 編集 ]


参考になりました 

こんにちは、はじめまして、海外出産・育児コンサルタントの ノーラ・コーリです
このたび ポーランドでのお産について
調べていたところ こちらにたどりつきました
よい お産ができたようで よかったですね
赤ちゃんも すこやかに 大きくなられていることと思います
とても 参考になりました

ありがとうございます

ノーラ・コーリ

2014/07/23 10:01 | ノーラ・コーリ [ 編集 ]


 

> ノーラ・コーリさん
コメントありがとうございます。私の出産はほんの一例で、これがポーランドの出産事情のすべてでは
ありませんが、少しでもお役に立てたのなら幸いです。
子供の成長は本当に早いですね。これからも楽しみながら子育てをしていけたらと思っています。

2014/07/30 02:59 | ogrod [ 編集 ]


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Author:ogrod
2010年秋からポーランド南西部在住。
異国での日々の生活、身の回りのできごとをぼちぼち綴っています。

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