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2013/08/15 (Thu) ポーランドで出産-出産編・3 帝王切開決定-

陣痛待ちで病院にいたとき、そしてチビが生まれてから
これまで以上に大活躍しているのがAが持っているタブレットPC。
病院では帝王切開の手術台に上がる直前まで日本の母とメールのやりとりができ、
励ましてもらえてすごく心強かったし、退院してからはビデオスカイプでチビの顔を
見せられるので、重宝しています。
病院では他にも、ポーランドの友達や日本にいる友達とのsms、
家で待っているモティカ母、バケーションでポーランドの海のほうにいたモティカ姉や
甥っ子との電話での会話など、ケータイ電話にもずいぶん救われました。
母の時代はこういう文明の機器がなく、だんなさんの立ち会いも認められていない中で
女性はひとりで出産という大仕事をのりきっていたんですよね、
本当にすごいなあと思います。


さて、1.2と続いて出産編・3です。出産編・1→ 出産編・2→

陣痛が思うようについてこず、いったん促進剤を打ち切って
眠れぬまま迎えた25日の朝。6時半から1時間ほど、昨日からもう何度もしている
NSTを受け、チビの心拍の様子、私の陣痛の波をチェックし
助産婦さんによる内診を受けました。
子宮口の開きは相変わらず、指二本分・約4センチ。

8時になって、シャワーを浴びてくるようにとの指示が出て、シャワーを浴びた後
ふたたび促進剤を入れることに。
昨日は右手からの点滴で効き目がなかったので、今日は左手に入れてください、
とお願いし、左手首に点滴の針を入れてもらいました。
この点滴の針を入れるのが、血管に沿わせて5センチくらい入れるから、
ものすごく痛い…!しかも私の手首の血管は曲がっていて入れづらいとかで、
何度かやり直しをしなくてはならず、助産婦さんも「昨日とおなじ右手でいいんじゃない?
(まだ右手には点滴の針が刺さってたので)」と言われたものの、
右手じゃ効かなかったからきっと左手なら…とすがるような気持で、痛みに耐えました。
今思うと、あれが入院から退院までの全行程の中で一番痛かったような…。
何でもいいから陣痛が来てほしい、ととにかく必死でした。

9時、ドクターによる診察、やはり子宮口の開きには変化なし。
NSTでは陣痛の波が定期的にきているけど、本当に痛くないの?と聞かれるも、
痛くないんです…。
おかしいねえ~、痛みを感じない体質なのかねえ、、、ドクターと助産婦さんが
会話しているのが聞こえて、もしかして私、ものすごく鈍いのかも?
痛みを感じる神経が麻痺しているのかも?と思い始めました。
Aがドクターに「このままだったらどうなるんですか?」と聞くと
アッサリ「うん、そしたら切ることになるね」という答え。
「帝王切開します」じゃなくてサラリと「切るね」と言われたことが
私もAもちょっとショックで、しばしふたりで沈黙…。
また泣きそうになるも、助産婦さん二人の「めそめそしないよ~、産むんだからね!」
というフォローで、そうそう、泣いてる場合じゃなかった!と気を取り直して
ふたたび廊下を歩き始めました。
Aも点滴が下がっている台を持って一緒に歩き、歌を歌ってそのリズムに乗せて
ステップをしたり、途中スクワットをいれてみたりと、ウォーキングインストラクターのごとく
私が楽しく歩けるようにとサポートしてくれました。
実はAはこの日、午後から結婚式の演奏の仕事が入っていたのですが、
こういう事態に備えて事前に頼んでいた知り合いのサックス奏者に電話して、
代わりに行ってもらえるようお願いすることに。
本当ならもう生まれててもいいはずなのに…そしたらすがすがしい気持ちで
Aは仕事に行けたのになあと申し訳ない気持ちになりつつ、ひたすら歩くも
やはり陣痛らしき痛みは全然こず、ただただ時間が流れてゆき・・・

13時。ふたたびドクター(別のドクター)の診察、感染症チェックのための血液採取。
子宮口は4センチから開いていないとのこと。
血液検査の結果が悪ければ帝王切開になります、とここで初めて
「帝王切開」の言葉がはっきりドクターから出て、私もAも動揺を隠しきれず。
ドクターが去った後、助産婦さんに手術に備えて下の毛を剃られ、
ゆっくりシャワーを浴びておいで、と言われました。
助産婦さんは「一応、一応だからね」とフォローしてくれたものの、
このままだと帝王切開の確率が高いんだろうな…とぼんやり考えながらシャワーを浴びて
陣痛室に戻ると、Aが顔にタオルをかけてソファーに横になっていたので
ああ彼もさすがに疲れたよなあ、と思って「ありがとうね」と声をかけると、
なんとA、泣いていたのでした…。
それを見たら私もまた涙が溢れてきて、小さな陣痛室でふたり、
子供のように泣きじゃくってしまいました。
Aは3年前にヘルニアの手術を受けて、かなり辛かった経験を持っているのもあって
「ogrodがお腹を切ることになるのが辛い」と言っていましたが、
私はお腹を切ること自体は怖くも何ともなくて、ただ、ここまでずっと順調に来たのに、
最後の最後でどうしてこうなってしまうんだろう、っていうショックと悔しさが大きかったです。

15時。もう入院してから何回目でしょう、ふたたびのNST。
モニターが表示する陣痛の波はかなり大きく、頻繁にきていて、
「この状態だともう痛みに耐えられなくて叫んでいるのが普通なんだけど」と
助産婦さんも訝しがるほど。確かに定期的にお腹が締め付けられるような、
固くなるような感覚はあるものの、痛みは感じず、、、
チビの心拍はその陣痛らしき波が来るたびに少し上昇するけれど、正常範囲内に収まっていて
元気でいることがわかってひと安心。
そろそろ二本目の陣痛促進剤の点滴も終わる頃だったので、他のタイプの促進剤はないのか、
もう一本入れてもらえないか、と聞いたら
「この病院にはこれしかないのよ、それに3本目の促進剤を入れて、って
自分から言う人ってなかなかいないわよ~!」と助産婦さんはびっくりしていました。
最後の悪あがきなんだろうな、と頭ではわかっていたものの、
できれば自然分娩で産みたい、帝王切開になることがまだ受け入れられなかった私。
そんな私を見て助産婦さんはドクターに電話をかけ、先ほどの血液検査の結果もそう悪くはなかったので、
とりあえず18時近くまで様子を見ることにする、と決まりました。

残された時間はあと3時間。
最後までできることはしたいとAとふたり、とにかく黙々と歩き続けることに。
私はお腹に向かって「おーい、チビよー出ておいで~。みんな待ってるよー」、
Aは「ママになんてことするんだ、早く出て来い!」と半ば脅し気味に(笑)
話しかけ続けました。

17時30分。ドクターによる内診。
ここまでのドクターの内診はすべて“子宮口の開きのチェック”のみだったのですが、
ここで初めて私のお腹を触診しました。
(あとで思えばどうしてそれまでしなかったのだろうと不思議です)
その結果、チビの頭は私のまだお腹の高い位置にあって、産道に入っていないことを確認、
このまま待っても事態は変わらないだろうということで
19時30分に帝王切開手術をすることが決定しました。
さらに促進剤をたくさん入れたことと歩き続けたことでかなり体力を消耗しているだろうから、
ここからはもう動かないでベッドに横になって時間まで少し眠るように、との指示が出ました。

本当はあと2時間での大逆転に期待して最後の最後まで歩き続けたかったけど、
Aに「もうできることは十分したよ、あとは自分の身体のことを考えてほしい。
生まれてからがまた長いんだから。もう少しでチビに会えるね、それを楽しみにしようよ。」と
言われてベッドに入りました。
それでもやっぱり眠ることはできない私を見て、Aがタブレットにインストールしていたアプリケーション
「ポーリッシュギャグ集」を読み聞かせてくれ…
いつもはほとんど笑えないくだらない下ネタ満載のポーリッシュギャグ
(ポーランド人は本当にこの手のギャグや小話が好きなのです)にこの時は救われました。
このとき聞いた浮気がばれた奥さんの小話は一生忘れないでしょう(笑)

19時、荷物をまとめ、助産婦さんと麻酔医から手術の説明を受け、書類にサイン。
麻酔はかなり太めの針を背中に打つけれど大して痛くないこと、
胸の下から足先までの局部麻酔になるので、チビが出てきたときの瞬間が見られること、
取り上げてもらってからチビをきれいに洗ったら、胸の上にのせてもらえること。
今回帝王切開だからと言って、次回の妊娠も帝王切開になるとは限らないこと、
傷は20センチくらいになるけれど下のほうで横にメスを入れるので、ビキニだって着られること…
かなり丁寧に、わかりやすく説明してもらえたので
手術前に不安になることなく落ち着いていられました。
むしろ不安よりも、いよいよ、チビと会える!という楽しみのほうが大きかったです。



今回も長くなりましたが、ここまで読んでくださってありがとうございます。
次回で出産体験記は最後になる予定です。
最後までお付き合いくださいませ→

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ご苦労様でしたandおめでとうございます 

帝王切開の選択、二人目の時最後の最後まで悩みましたよ私も。でもここでは結構皆さんなさるようで日本とは大違い。
何はともあれ母子共々無事に対面出来ることが一番大切なんですね。これから毎日babyちゃんのお世話で大変ですが体が資本です、たくさん食べてbabyちゃん共々よく寝て楽しくお過ごしください☆

2013/08/15 15:57 | kimmie [ 編集 ]


 

> kimmieさん
ありがとうございます!
kimmieさんも二人目のお子さん、帝王切開で出産されたのですか?
たしかにポーランドでは多いみたいですね、私が病棟にいた30時間で自然分娩は1件だったのに
帝王切開は3件(私を含めると4件)もあって驚きました。
おっしゃる通り、無事に対面できることが何より大事、わが子の顔を見て本当にそう思います。

2013/08/16 00:49 | ogrod [ 編集 ]


 

う〜…
ブログだけでこの臨場感、緊張感、、、そして母や家族の偉大さ…
なんだか圧倒されてるよ。
金光さんすごいね、そして旦那さんの愛もすごいね。

2013/08/16 13:07 | しょう [ 編集 ]


おめでとうございます! 

遅くなりましたが、無事出産おめでとうございます&お疲れ様でした!
一気に記事を読んでてなんだかお腹痛くなってきちゃいました(緊張で)
私も初めての出産の時はなんと渋谷のレストランでの破水からでした(汗)
帝王切開だと産後が大変と聞きますが大丈夫ですか??
私は出産ではありませんが、二度ほどお腹を切る手術をしているので不安な気持ちわかります!!
でも、母子共に元気でよかったです!
赤ちゃんが一緒だと無理しちゃいがちですが、出来るだけ体を休めてくださいね!

2013/08/17 05:47 | シレンカ [ 編集 ]


 

〉しょうくん
出産は、これまで踏み入れたことのない領域で、不安も大きかったけど
家族のありがたみをこのときほどひしひしと感じたことはなかったなあと
今振り返ってみて思うよ。一人だったら乗り切れなかったと思う。

次で最後の出産レポート、もうすこしお付き合いお願いします;)

2013/08/17 19:52 | ogrod [ 編集 ]


 

〉シレンカさん
ありがとうございます。
レストランでの破水!シレンカさんも、周りの人たちもびっくりしたでしょうねえ!!!
シレンカさんは手術を経験されているんですね、
私は病院に入院すること自体が初めての経験でした。
帝王切開は産後が辛いと聞いていましたが、産後3週間たって
ずいぶん回復してきました。
チビを抱っこしたまま体をよじってちょっと遠くのものをとるのもへっちゃらです;)

チビが寝た時に私もお昼寝するようにしつつ、育児楽しんでいきます♪

2013/08/17 20:13 | ogrod [ 編集 ]


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Author:ogrod
2010年秋からポーランド南西部在住。
異国での日々の生活、身の回りのできごとをぼちぼち綴っています。

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